こんにちわ、小松令和です
兵庫県では「トライやるウィーク」という活動を行っています。
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トライやる・ウィーク
1995年の阪神淡路大震災、1997年の神戸連続児童殺傷事件を機に、
兵庫県が1998年から実施している地域職場体験のこと。
将来的にその地域の後継者となる中学2年生が対象で、
1週間の活動ブログラムを通じ、中学生たちが、
地域の一員である自覚や社会活動への参画意識を高めるなど、
生徒と地域とのつながりを深めることを目的とする。
当館にも11月初旬に3名の中学生がきてくれました!
この度「体験文集」ができたので、彼らの感想文をご紹介したいと思います。
N.K.君
「旅館なのでいろんな仕事があった。飲料缶やビールの配達、シーツや浴衣、
枕カバーなどの回収、配達。いろんな仕事をしたがどれも大変だった。
また、向陽閣の人達は皆とてもよい人ばかりだった。たとえ自分達が
仕事について理解できなくても解るまで教えてくれた。
わざわざ自分達のために有馬温泉の源泉や館内のとても大きな浴場を案内、
説明してくれた。」
H.I.君
「仕事は宴会場の設営、掃除、昼食の料理づけ、サバキです。
サバキというのはお客さんの食べ終えた容器を同じ物同士で分別していく
というものです。休むことなく次から次にどんどん容器がきました。
どの仕事もきつくて休む暇がないほどでした。けれどもどの仕事も面白く
特に100人分のサバキは、一番大変だったけど一番楽しかったです。」
H.Y.君
「トライやるウィークを通して、働くことはとてもしんどいことだけど、
人の役に立てるので、すごくやりがいのあることだと考えさせられました。」
他の場所にいった生徒さんたちも、
「社会の厳しさを知った」
「仕事が難しくてしんどかった」
など、大半が「しんどい」思いをしていたようでしたが、
しんどいのが仕事だったら人生の大半の時間は仕事してるわけだから
それは人生全体がしんどい、ていうのと同じ事ですよね。
ちなみに私は楽しくないならそれは「作業」であり
「仕事」とはいえない、と思っています。
「仕事」とはもっとクリエイティブなこと。
個性を発揮してやるべきだし一見しんどいとか無駄な作業に見えても
工夫次第で愉しめる仕事に変わる可能性を秘めています。
しんどいことなんか誰もやりたくないですからね。
そもそも人の脳みそは、快楽を追求するようにできています。
楽しくない方が効率悪い、成績悪い、というのは、今や一般常識です。
関西でも今後は職場の在り方が問われるのではないでしょうか?
現状維持には未来はありません。
人が成長し続けるためには創造性が必要です。
未来を創造できないなら、ロボットやコンピュータに仕事をとってかわられる日はすぐそこに来ています。
さて、同じ有馬某ホテルにトライやるに来ていた中学生がこんなことを書いています。
「仕事の時は、仕事のことしか考えていないというのが、すごいと思いました。」
「たかが掃除でも、たかがお皿洗いでも、全力でやっている
それをしなければ、困る人がいる!と考えると、とてもやる気が出てきました。
3日目くらいからは、働くことが楽しくなりました。
今まで将来の夢は考えたことなかったけど、この機会に将来の夢について
考えてみようと思いました。」
夢や希望があるから人は生きていけるのです。
将来のビジョン、大人になっても必要です。そして、会社とビジョンを共有できた時、その人の能力が仕事において最大に発揮できると思います。
営業企画課 小松令和
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有馬温泉 兵衛向陽閣
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