兵衛向陽閣 スタッフブログ

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カクヨーコシリーズの最近のブログ記事

☆帰ってきたカクヨーコ!GW特別読切☆

 『花の降る午後~神戸編~』

カクヨーコは、神戸の街を訪れました。
今回の目的は神戸観光です。

ちょうどインフィオラータの開催中で、美しい花々の彩りに驚きは隠せません。

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インフィオラータは、道路や広場に花で絵を描くイベントで、
イタリアの祭礼「it:Infiorata」に由来しているそうです。

DSCF4856

神戸では、阪神淡路大震災後、

「傷ついた神戸を美しく彩りたい。」

という思いから、市内各所で4月下旬~5月上旬にかけ、
行われるようになりました。

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いろいろな花絵が「花絵マエストロ」と呼ばれるデザイナーによって作られます。

「地球環境に優しいイベント」といわれる理由は、使用する花びらは「切花」を使うのではなく、成長を妨げる枝花や球根栽培のために不要になった花びらをリサイクルしているからなのです。

ロマンチックな花絵をひととおり見てからはらドーナツへ。

東京にいた頃、お茶の先生がお手前の時に出してくれたオーガニックドーナツが「はらドーナツ」でした。

はらドーナツ

はらドーナツ2

「はらドーナツ」は、豆腐を作るときにできる豆乳とおからを原料にしてできています。安心安全だけでなく「ヘルシー」でもあるので、お洒落女子の間で大人気。全国展開しています。

原料の仕入先「原とうふ店」は昭和43年~神戸湊川で営業している老舗。
輸入大豆を一切使わず、
 ・北海道産「大粒鶴の子大豆」
 ・高知・室戸「海洋深層水」
 ・赤穂産「天然にがり」
など国産良質素材で美味しい豆腐を作り続けているお店。

ドーナツを頬ばりながら、午後のひととき、しばしもの思いにふける「花より団子」のカクヨーコでした。
(ドーナツに夢中なため、ほんとは何も考えていないのでした。)

The End.

WEB企画戦略室 小松令和
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有馬温泉 兵衛向陽閣
〒651-1401
神戸市北区有馬町1904
Tel 078(904)0501
Fax 078(904)3838
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「カクヨーコの放浪記」番外編2

土曜午後3時の代官山は若者であふれていた。
改札を出るとカメラマンがカップルにポーズを指示し
写真を撮っていた。
時計の時刻の書かれたプレートを持たせている。
ギャル時計のカップル版だろう。

デコレーションクラスではまずはケーキの台を組み立てる。
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そして持ってきたバラを飾り付けていく。

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ようやく完成し、卒業できた!

外に出ると代官山はすっかり夕暮れて、肌寒くなってきた。
早咲きの桜はぼちぼち咲き始めたが、春はまだ遠かった。

品川に来ると、ディーン&デルーカに必ず寄ることにしている。友人のデザイン事務所でコーディネートしたそうだ。

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11店舗中10店舗が日本にあるという高級食材のショップで、品川はカフェも併設している。

それにしても最近はトマトで何か作るのがはやっているのだ。
お土産に駅中のケーキ屋で「トマトの生チョコレート」を買った。
チーズケーキみたいな食感だが後味がトマトなのだ。
当館の「玉葱カステラ」に匹敵するキワモノだが、どちらも美味しかった。

デコレーションクラスは通常3カ月で卒業のところ、
ヨーコの場合、宿題のバラに全然とりかからず、とうとう1年半もかかった。
先生ともすっかり顔なじみだ。アシスタントに至っては、ヨーコより後輩になる。
ようやく終わった解放感に満たされながら、新幹線で東京を後にした。
よく眠れた事はいうまでもない。

営業企画課 小松令和
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「カクヨーコの放浪記」番外編1

★前回までのあら筋★
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カクヨーコは有馬町一周の旅から帰ると宿題のバラを仕上げた。
そして、東京にあるデコレーション教室に向かった。。。



ヨーコは高輪の友人宅で宿題の残りを仕上げたあと、
プリンスホテルの敷地を通り抜けた。

新高輪プリンスホテルは思い出深い場所だ。

ヨーコの大学では毎年卒業パーティーを新高輪プリンスホテル飛天の間で行っていた。
あの野球のドラフト会議の部屋だ。

品川にはたくさんホテルがあるから、パーティー後はどこかに部屋をとって、
夜通し飲んで卒業生を送り出すのが常だった。

兵衛向陽閣に例えていえば、西館が品プリ新館、
南館が品川プリンス、北館が新高輪プリンス、という感じだろうか。
さすがに新高輪のときは、他の宿泊客からうるさいと苦情が出て追い出された。

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桜タワーの脇を通りかかるともう桜が咲いていた。
花見の時期、プリンス内ではこの桜タワーのカフェからの眺めが一番美しい。

番外編2につづく

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こんにちわ、小松令和です。

有馬の町をご紹介してきたカクヨーコの「有馬~じゃん放浪記」ですが、いよいよ最終章を迎えます!

カクヨーコの「有馬~じゃん放浪記」第8章
★宿題の完成★


ヨーコは金泉に足を浸した。
しかし、気温が高いためか足湯の温度も非常に高く、
長くは浸かっていられずに、早々に足を拭いて靴をはいた。

向かいの炭酸煎餅屋は「三ツ森」
温泉まんじゅうなどをふかしている。

ヨーコは「三ツ森」のタンサンフレークを買おうと思った。
しかし足湯前にはなかったが、新製品の炭酸煎餅を見つけた。

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新製品に目がないヨーコは、さっそく1つ購入した。

そして坂を上り、三ツ森本店?に行くと、先ほどの撮影隊が炭酸煎餅をもらって食べていた。
しかしここにもタンサンフレークはなかった。

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「たしか、hyoeカフェの向かいや駅前にも三ツ森はあったはず」

とそちらに向かう。
案の定、駅前店にタンサンフレークが置いてあった。

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普通のタンサンフレークは炭酸煎餅が粉々に割れたものだが
ここのタンサンフレークは雫型。変わっている。
無事にタンサンフレークを手に入れたヨーコは、いよいよ帰宅した。
部屋の戸をあけると、焼きたてのパンの香りがした。

「あ、そーいえば、珈琲と一緒に食べようと思って、
 ベーカリーでパン焼いていたんだった!」

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珈琲をドリップしながらパンを切り、
TVをつけると、聞き覚えのある韓国語・・・「冬ソナ」再放送だ。

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宿題にいよいよ取りかかった。
最初、こんなものを何十個も造る。




そして翌日、宿題の薔薇ができあがった。

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この薔薇が、最終的にはこうなってゆくのである。

Wilton3


ウェディングケーキになる予定。

「はー、やっと終わった~!」

ヨーコはひとつ伸びをすると、再び珈琲を淹れて、寛いだ。
しかし実は宿題はもう1つあったのだ。
しかもヨーコの性格を反映して、面倒な方が残っていた。
ヨーコはそんなことはすっかり忘れ、しばし解放感に浸っていた。


「有馬~じゃん放浪記」The End

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カクヨーコの「有馬~じゃん放浪記」第7章
★ごんそば編・幻の塩蕎麦を食す★
<前回までの荒いあらすじ>

 ヒロイン・カクヨーコは珈琲を買いに出かけるが
 いつの間にやら有馬泉源ツアーに目的がかわった。
 そして6つの泉源のうち3つを回り、へろへろになりながら
 蕎麦屋にたどり着く。その蕎麦屋には不思議な蕎麦があるというのだ。。。

 :
 :

ヨーコは(いちおう)お経が終わるのを待ってから、御所泉源をのぞいて有馬の工房へと続く坂道を上った。

御所泉源

有馬は「坂の町」というだけあって、アップダウンが激しい。

極楽寺、温泉寺、念仏寺、太閤の湯殿館、湯泉神社、と「タンサン坂」から「御所泉源」を結ぶ「ねがい坂」は、
商店街が立ち並ぶ「湯本坂」とはまた別の、ノスタルジックな温泉情緒がある。

「有馬の工房」の脇にある「ねがいの庭」には行基僧と三羽ガラス像がある。

ねがい坂2ねがい坂1







有馬温泉の守り神として祀られている三羽がらすは、
神代の昔、大己貴命と少彦名命が有馬を訪れた際に温泉の在り処を知らせた、
とされている。
また、行基僧は有馬温泉の発展に貢献した人物と言われている。
まわりのたくさんの観光客に圧倒されながらも、ノリで写真を撮るヨーコだった。

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さてヨーコは「有馬の工房」の中にあるという「ごんそば」にいよいよ入って行った。
席の正面にやはり和風の庭園が造られていて、ゆったりとくつろげる。
テーブルには赤穂の塩が乗っていた。
ヨーコは割引券を初めて見た時から気になっていた「塩蕎麦」をメニューに発見した。

画像 045画像 087
注文した韃靼そばの塩蕎麦がやってきた。
と同時に、塩蕎麦の食べ方や蕎麦粉について書かれたプリントを手渡される。
なるほど、蕎麦粉や塩にかなりのこだわりがある様子。
期待して口に運ぶ。

◆はじめての塩蕎麦マニュアル◆
1.まず何もつけないで、粉の甘みを味わう

2.次に塩をつけて食べる

3.最後はつけ汁をつけて味わう


こしがあってまた食べたくなる味だ。
ここ「ごんそば」では、蕎麦打ち体験も行っているようだ。

画像 194


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とろりとした濃厚な蕎麦湯がたっぷり入っていたが、いろいろな飲み方ですべて飲みほした。
そしてすっかり温まり、上着を着ないで外に出る。

「おなかも一杯!泉源も回れたし
 足湯に浸かってそろそろ帰ろう

金泉前の足湯に近寄ると、いつにない賑わいを見せている。

足湯1

朝、コンビニ脇の「きらくや」にいた撮影隊がここに来ていた。

「えー、5時間で”きらくや”から”金泉”ですか!?
 何百メートルなん!?歩み遅っ!」

と撮影隊を横目に見つつ、1日歩き回ってむくんだ足を金泉に浸すとこう言った。

「はぁ~極楽~ 極楽~
温泉につかると絶対に口にするヨーコだった。

足湯2足湯3


ヨーコの本日のミッションは達成された。
行程:5時間

⇒「有馬~じゃん放浪記・その8」へつづく Coming Soon

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カクヨーコの「有馬~じゃん放浪記」第5章
★愛宕・天狗岩の怪★
<書いてる本人もすっかり忘れた前回までの荒いあらすじ>

 珈琲愛飲家のカクヨーコは珈琲を買い物がてら蕎麦屋に寄ろうと
 家を出たが、ひょんなことから有馬のてっぺんにある稲荷神社まで
 かなりの根性を見せて上った、降りた。
 寄り道がすごすぎて全く家に帰戻れないヨーコ!
 期日の迫った宿題の行方はいったいどうなるのか!?

 :
 :

「~どうせわたしをだますなら死ぬまでだましてほしかった~♪」
東京ブルースのワンフレーズがヨーコの黄昏れた頭の中をめぐった。

地獄谷では炭酸水がぶくぶく湧いていて、ごくごく飲めるのかと
今の今まで思っていたのだ。
「ここまでまじ遠かった。そして帰りもきっと遠い。。。」
ショートカットする方法を考えるためにヨーコは有馬ップを広げた。
ヨーコは今回の旅で、この有馬地図に何度だまされたことだろうか。

「地図によると愛宕山公園を通れば、向こう側の湯泉神社に出れそうか」

そして愛宕山公園に足を向けた。
しかし・・・ここもまた「山」だった。
頂上に「天狗岩」があった。
天狗岩天狗岩説明

どこが天狗なのかまるで判らないが、ここで、とある問題が発覚した。
この看板のこの表題である。

  「有馬の歴史紹介3」

「3」ということは、「1」「2」は、いったいどこにあるのか!?

この時以来、この「3」はカクヨーコの「BigIssue」となったまま
今に至るのである。

さらにこの看板には、京都の愛宕山も見える、と書いてある。

「えー、そりゃー無理だろう」

と思いつつも、ヨーコは天狗岩の一番高いところへ上って背伸びしてみたりした。
画像 164

「・・・いや全然無理っす!ありえない。」

兵衛向陽閣だったら、ここからも見える。
画像 137

天狗岩を後にし、山を下る。向こうから誰かが声をかけてきた。

「すみません、ここを抜けると愛宕山公園ですか?」

いいえ、ここが愛宕山公園です。
ヨーコはぬかるみのなか、湯泉神社の境内に到着した。

そのすぐ外には「銀の湯」がある。
ここの泉源は「極楽泉源」と呼ばれている。


⇒「有馬~じゃん放浪記・その6」へつづく Coming Soon


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全国の愛読者の皆様、お待たせしました~
カクヨーコの「有馬~じゃん放浪記」復活です!

「有馬~じゃん放浪記」第4章
★有馬のたそがれ★
<書いてる本人もすっかり忘れた前回までの荒いあらすじ>

 ヒロイン・カクヨーコは宿題をかたづけなければならなかった。
 珈琲愛飲家のヨーコは珈琲を買いに行こうと家を出た。
 買い物がてら蕎麦屋にも寄って腹ごなしをしようと思い立つが、
 ふとしたことから有馬の観光名所巡りまですることになる。
 なかなか家に帰れないカクヨーコ!
 宿題の行方はいったいどうなるのか!?

 :
 :

ヨーコは後悔した。

水道管破裂の家から外周道路に出たところで
稲荷神社を見つけてしまったのだ。
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先輩からは「階段がかなりきついから覚悟がいるよ!」と言われていた。
しかし鳥居を見上げた感じではたいしたことなさそうだったのだ。
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そして登り始めてすぐに、ヨーコは甘く見ていたことに気付いた。
鳥居の先にも階段はずっと伸びていた。
階段脇にレールがあった。
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関西には珍しいバリアフリーな神社なのだろうか?
ヨーコはレールを辿ってさらに登って行った。
汗だくで頂上についたが、さびれた境内には、おみくじしかなかった。
さらにレールの先にはなにか荷台のようなものがあった。
やはりバリアフリーではなかった!
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そして兵衛向陽閣の名前が社殿への石段にひときわ目立って刻まれていた。
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ヨーコは財布の小銭を探った。
百円玉1枚と15円。15円のお賽銭をあげると、
残りは百円しかなかった。

ふと「端宝寺公園→」という看板を見つけた。
向こうには兵衛向陽閣が見える。
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「・・・
 公園から坂を下って、さらにこんな昇ってきたのに・・・
 あそこからダイレクトに来れたというのかーーっ!」
ヨーコは心の中で叫んぶ、階段を一気にくだって、目的の鳥地獄に向かう。

しかし、鳥地獄では水は干上がって、泉源の跡地と化していた。

ヨーコは炭酸水をここでも飲むことができなかった。

ヨーコの有馬外周の一番端への旅は不毛な結末に終わった。。。

辺りは真昼だったが、ヨーコの心の中だけは黄昏れていた。
この時点で蕎麦屋の事はすっかり頭から消えていたヨーコだった。


⇒「有馬~じゃん放浪記・その5」へつづく Coming Soon


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勝手に新連載を始めた「有馬~じゃん放浪記」第3章
★炭酸公園近くの恐怖の家★



端宝寺公園へ行くには六甲川を遡る必要がある。
現在の兵衛向陽閣は六甲川沿いに建つが、かつての兵衛旅館は滝川沿いにあった。この六甲川と滝川とがねね橋のたもとで出会い、合流して有馬川となる。
ヨーコは橋を渡り上流へと道を辿っていく。途中で何人かの工事の警備員とすれ違う。
緩やかな登り坂が続く。15分ほど歩くとようやく公園の入口が見えた。入口は3つあったが、迷わず一番ゴージャスな門をくぐる。「瑞宝寺」という寺が明治まであったというが、その山門だった。
冬枯れの公園の奥はハイキングコースにつながっているようだ。
はるか上の方で人の声が聞こえたが、姿は見えなかった。
ヨーコは秀吉の碁盤を探していた。それ以外のものが何もなさそうだったからだ。いったいどこにあるのか、看板もなさそうだ。
手袋とマフラーを外して汗をぬぐう。
静寂のなか、滝音だけが大きく響いていた。
小さな清流が公園を横切っているのを見つけた。
これがやがて六甲川になるのか、それにしては小さすぎるか
そんなことを思いながら視線で流れを辿る。
あっ!
ヨーコはそこに碁盤らしきものを発見した。

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ヨーコは日暮しの庭という碁盤の前で一息ついた。太閤橋の所に秀吉の銅像があるが、時間が経つのも忘れたというこの場所に碁を打つ秀吉の銅像を置いたらいいのに、いったい誰が対戦相手だったのだろうか。
目的を達したヨーコは公園内の行きとは違う道を下って行き、行きとは違う入口から外に出た。なるほど、端宝寺公園には3つ入口があるが、中ですべてつながっていたのだ。

帰り道、警備員は1人しかいなかった。こちらも昼休みなのだろうか。のどかだ。

瑞宝寺公園は有馬の中ではかなり高い位置にある。有馬をぐるりと囲んでいる外周道路よりさらに外側だ。
ヨーコご執心の「炭酸泉源」は外周道路から少し内に入った所にある。このまま有馬外周道路をたどれば到着しそうだが、ショートカットするルートを選んだ。しかしこの選択はまずかった。おかげで後ほど大変な目に遭うのだが、この時点でヨーコは知る由もない。

歩きだし、ほどなくして「射場」という表札が目立つエリアに入った。
なんと読むのだろう、
「鳥地獄・虫地獄」の辺りは射場山というようだが、読み方がわからない。
ヨーコは昔は的場浩司が好きだったことを思い出しながら通り過ぎた。

炭酸泉源」はもともとの「鳥地獄・虫地獄」とは異なる場所にあり、今は整備され公園になっていた。鳥や虫の死骸はとくに落ちていなかった。

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というのも、泉源が工事中だったのだ。銀泉「炭酸水」を飲むことができなかった。

これぞまさにミッション・インポッシブル!!
ヨーコは悲しかった。

目の前にはたんさん坂。坂を下り次の泉源に向かうか、目の前の急斜面を上り外周道路に出て「鳥地獄・虫地獄」まで行くか、ゴボゴボ炭酸が湧いているような寒い演出の施されている池で写真を撮りながら、ヨーコは迷った。

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こーなったら「鳥地獄・虫地獄」まで行くしかない!鳥地獄で炭酸を飲んでやる!

奮起して坂を上る。途中また、ざーざーと滝の流れる音が聞こえてきた。
どこに滝があるんだろうか?音の方に視線をめぐらしたが、そこには人家しかなかった。
衝撃的な事実!人家の軒下から滝の音がしている。

「なにーっ!?」

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(写真右下)人家の軒下では水道管が破れ、毎分何十?もの水が滝のように流れ出していた。

「おいおいおい、だいじょぶかよ、このうち~、
いいのかこれ~!こわっ

ヨーコは何度も軒下を覗き込み、自分こそ挙動不審な観光客だったことはいうまでもない。

⇒「有馬~じゃん放浪記・その4」へつづく Coming Soon

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昨日から勝手に連載を始めた「有馬~じゃん放浪記」第2章
★天神牛は見た!★
が始まるよ!



そしてヨーコ(ヒロインをカクヨウコと仮に名付けてみた)は舌がマヒしたまま席を立った。
入り口近くのソファにはいつの間に入って来たのか、若者の一群が苺デニッシュやナンピザを頬張っていた。もちろん下のパン・ド・ボーで売っているものだ。同じものが何個も皿に乗っていた。
全種類買って少しづつ味見をしたらいいのに
と思いつつレジに向かう。
ふと視線を落とすと、入り口脇に飾ってある本が目に入った。
「有馬温泉陶泉・御所坊殺人事件」
建築学者・京極要平事件簿!なんとすべて実在の旅館で事件が起きるシリーズだ。とりあえずAmazonで取り寄せてみるか迷う。
残念ながら兵衛向陽閣ではなかったが、第一弾にこの有馬温泉が舞台となっている。カフェ・ド・ボーのお菓子も登場するらしい。じつはカフェ・ド・ボーのボーは、坊、で御所坊の経営だそうだ。

ちなみに有馬はかつて十二の坊、つまり旅館があり、その名残で坊つきの名前の旅館が今でも数多くあるのだ。
何年か前に流行った女子十二楽房とはボー違いの別物である。

表に出ると入れ違いに年配の女性観光客たちが入って行った。有馬にしてはとても暖かい陽気で、ヨーコは山椒のせいでまだ暑いくらいだった。

金の湯前ではいつもに増して多くの年配の観光客が足湯に浸かってはしゃいでいた
今日は年配の方だらけだな。
そこにはヨーコが入り込む余地はなかった。足湯をスルーし、左の小路「天神泉源」に向かう。泉源に行くには、地図で当りをつけ、あとは有馬温泉特有の鉄さび色、湯気、そしてゴーという音、を辿ってゆけば簡単に見つけられる。

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有馬観光25
坂を上り詰めると鳥居が見えてきた。

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パイプが境内に続いていた。このパイプは赤くさびているだけでなく、塩まで吹いていた。また配電盤の箱には暗号のような文字が描かれている。何かのメッセージだろうか?

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天神様の神社内にあるから「天神泉源」というのだ、とヨーコは気がついた。

有馬観光21
いつからいるのか、天神牛も泉源のほうを向いて座っていた。

有馬観光24
神社の階段をあがるときは入り口に郵便局員が二人いて何か話をしていたが、ふと見ればバイクを置いて消えていた。郵便物はバイクの箱の中に置いて、二人で昼ご飯でも食べに行ったのだろうか?のどかな街だ。


有馬の泉源
はこの天神を含め7つある。

1.天神泉源
2.有明泉源
3.炭酸泉源
4.太閤泉(飲泉場)
5.極楽泉源
6.御所泉源
7.妬(うわなり)泉源


ヨーコが前から行きたかったのが「炭酸泉源」だ。
かつて「鳥地獄・虫地獄」と恐れられ、周辺住民が近寄らない場所だったというが、今では「有馬炭酸サイダー」や「炭酸煎餅」として代表的な土産物の名前になっている。
炭酸泉源で炭酸水を飲む、というのが有馬に来た時からのヨーコのささやかな夢だった。

目的の蕎麦屋には一番最後に立ち寄るコースを組み、ヨーコは雪国神社経由で炭酸泉源へ向かうことにした。
途中、正面に兵衛向陽閣が見えてきた。初めて全景を見ることができた。ひときわ大きく、高台にたっている。

画像 115
一番右の低層階部分が東館、震災で壊れてしまった残りだそうだ。
並んで北館、左端が西館で、手前がフロントのある南館だ。

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雪国神社が稲荷なのは一目見てわかった。渋谷のトンネルにあるようなカラフルな落書きでキツネの絵が描かれていたからだ。
脇には「瑞宝寺公園 左500M」という案内板が出ていた。ヨーコは宝泉寺公園に行くつもりはなかったが、気が変わった。
500Mだったらそんな遠くないから行ってみようかな、秀吉の碁盤というのが見てみたい
と思い直し、ちょっとだけ寄り道することにした。

そして、自分が今歩き過ぎてきた道中にあった「有明泉源」を見逃したことについては、最後、蕎麦屋で地図を広げるまで気づくことがなかった。


⇒「有馬~じゃん放浪記・その3」へつづく Coming Soon

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これから何回かに分けて有馬のいろんな見所を皆さんにご紹介しようと思います。

勝手に新連載
「有馬~じゃん放浪記」第一章
★それは一枚の割引券から始まった★


じつは私は本日やらねばならない宿題が2つありました。
宿題その1、やや面倒だが単純な手作業。
宿題その2、古文書研究会で発表用レジュメ作り。パソコンも頭もフルに使うしかなり疲れそう。

美味しいものを後にとっておく人がいますが、私は好きなものから先に食べる方です。小さい頃、中華街で、コースの初めからたくさん食べてたら最後の炒飯やデザートまで食べられなかったからです。
そんなわけで、夏休みも最初遊んでばかりいて最後に宿題やるほうでした。
主義からすると楽な宿題が先、というわけで、午前中はテレビ見ながらコーヒー飲みながら宿題その1をやるつもりでしたが…

コーヒーがない!
コーヒー飲みながら、は外せませんので、有馬唯一のコンビニまで買いに行くことにしました。
坂のはるか下、有馬駅にあります。
実はどこに行くにも坂を上ったり降りたり遠くて大変。
出かけるからには色んな用事も一度で済ませたいところです。

というわけで本日のミッションとして、

1、コーヒーを買う
2、野菜を買う

3、金泉の足湯 に入る

ふと見ると蕎麦屋の割引券がありました。

たまに有馬の蕎麦屋をお客様に尋ねられることがあり、向陽閣のフロントに蕎麦屋の割引券があるのでお渡ししてましたが…ホントに美味しいか一度食べてみたい、しかし夕方五時半までなのでまだ行ったことがありませんでした。

4、「ごんそば」を食べる

「ごんそば」は温泉寺の前だから結構遠くまで行かないといけないし、そこまで行くならついでに泉源全部見て回ることにしようか。

5、泉源を全部まわる

用事が増えましたが、とりあえず出かけました。

コンビニでコーヒーを買いました。
表に出ると何やら騒がしい。
TVの撮影隊が来ていました。
コンビニの隣りの雑貨屋の取材をしているようです。

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この「きらくや」さん、ホントに気楽で、いつも誰もいません。
店に入っていっても誰も出てきません。
カエルグッズや和服の古着のようなものがたくさんあります。
謎につつまれています。

さてコーヒーをゲットしたので有馬の工房にあるという蕎麦屋に向かいました。

ところが途中のパン屋が開いてました。
この「パン・ド・ボー」は有馬で唯一のベーカリー。

売り切れたら閉店で、開いてるの自体あまり見ませんから、とりあえずパンを買うことにしました。
山椒パンとベーグル。
焼き立てパンを、上にあるカフェ・ド・ボーで食べることができます。

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このカフェ、かなりお洒落で一度入ってみたかったんですが、今ここで食べてしまったら蕎麦が…
いや蕎麦は泉源回ってからでいいかな、ってことでカフェに入りました。

カフェに入ると、手前の席はアンティーク風、
奥に一段下がったところは真っ白なテラス席。
庭園は和風で、白いテラスに妙にミスマッチでグー

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コーヒーは萩原コーヒー550円。
有馬のカフェ価格としてはやや高めですが美味しいらしいのでオーダー。
いよいよ有馬名物「山椒」を使ったフランスパンの試食です。

山椒をフランスパンにトッピングしてあるだけと思ってましたが、食べるとかなり舌にピリッときました。

画像 112

じつは中に山椒の佃煮がたくさん入ってました。
味は美味しかったですが、食べた後ものすごい舌がしびれてきて・・・
まるでタイ料理のように後からきいてくる感じです。
辛さのあまりごくごく水を飲むと・・・
きゃー!塩水みたいにしょっぱく感じる!どーなってんの!?
いきなり舌も体もHOTになって、汗だくです。

ひー 山椒パン、要注意!
ってか改良したほうがいいのでは!!
でもたくさん積んであったから、有馬では人気なんだろうか!?

⇒「有馬~じゃん放浪記」第二章へつづく Coming Soon

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