茅の輪(ちのわ)くぐりとは、 旧暦六月晦日に行われる『夏越の大祓え』の神事で、茅草(かやくさ)で作られた大きな輪をくぐることにより、疫病や罪穢が祓われるといわれています。
その起源は、善行をした蘇民将来が武塔神(すさのおのみこと)から「もしも疫病が流行したら、茅の輪を腰につけると免れる」といわれ、そのとおりにしたところ、疫病から免れることができたという故事に基づきます。
この時期は1年で最も暑く湿度も高いため、流行病が蔓延し易い時期で、特に有効な治療法もなかった時代は、身体の禊祓によりこの時期を乗り越えようとしましたが、現在は新暦6月から8月初旬にかけて、夏祭りのひとつとして、正月からの半年間に知らず知らず犯した罪や汚れを祓い清めるために行われることが多いようです。
兵衛向陽閣ではこの時期、お料理に茅の輪に見立てた飾りをつけておりますので、どうぞ一度箸を通してからお召し上がりください。
また、有馬温泉の湯泉神社では6月30日に夏越の大祓いが行われ、茅の輪くぐりも行われますので、ぜひお立ち寄りください。
※茅の輪の付かないお料理もございますので、ご了承ください。