第12回文化講座は、高齢化しても「健康」でいきいきとした生活を送るための工夫についてのお話でした。
講師である神戸百年記念病院 名誉院長の上羽康之先生より、ご自身の豊富な経験にもとづき、健康を維持することは、決して特別なことをするのではなく、「歩くこと、話すこと、笑うこと」など、日々の生活の中のちょっとした工夫で簡単にできるということ、また、これからますます高齢化社会へ向かう中で、何よりも自分自身で健康管理をしっかりとしておくこと、またそれを今すぐにでも始めることの大切さを、わかりやすく丁寧にお話していただきました。
また、会場では質疑応答も多く寄せられ、健康への関心の高さを改めて実感させられた一日でした。

有馬温泉　兵衛向陽閣

さくら前線と競争するかのように北上してくる「たけのこ前線」。１日に１メートル以上成長することもあり、まさに破竹の勢いで市場に広がる春の野菜です。孟宗竹を中心に、時期、地域により多くの種類があり、調理法も実に多彩。特にこの時期の日本料理には欠かすことの出来ない旬の食材です。

兵衛向陽閣でもこの季節は、筍料理が様々に登場します。どれも筍の香りと味、そして食感を大切にいかしたお料理で、とても相性の良い「木の芽」とともに、春の香りを存分にお楽しみください。

【写真上：筍木の芽和え、玉あられ、花びら百合根】
【写真下：煮物碗 筍、蕗、うすい豆、明石蛸柔煮】
※3月のお献立に含まれますが、プラン、コースにより含まれない場合がございます。また一品料理としてはご用意いたしておりませんのでご了承ください。

有馬温泉　兵衛向陽閣

名前の通りホタルのように光る小さな烏賊で、その宝石のように美しく光る姿は「ホタルイカ群遊海面」として国の特別天然記念物に指定され、富山県・富山湾の漁場辺りでは観光船も出るほどです。
シーズンは3月から5月にかけて、桜煮のからし酢味噌和えが手軽でポピュラーな食べ方ですが、兵衛向陽閣では生きたまま醤油ダレに漬けることで絶妙なタレの染みこみと食感が味わえる「沖漬け」をこの時期にお出ししています。
日本海から届く春の味をぜひお楽しみください。

【写真：ほたる烏賊沖漬け、うるい】
※3月のお献立に含まれますが、プラン、コースにより含まれない場合がございます。また一品料理としてはご用意いたしておりませんのでご了承ください。

有馬温泉　兵衛向陽閣

和名ホンダワラ。名前の由来には諸説あり、昔飢えに耐えかねた人と馬が海辺の海藻を食べて元気を取り戻したという言い伝えや、武将が馬に乗り神に供えた時に馬のシッポに似ていることから名づけられた、などがあり、神馬藻とも呼ばれています。

古来より藻塩を作るために使われたり、お正月には縁起物として飾りに使われたり、また子宝を祈って結婚式の祝いの椀だねとして使われていますが、兵衛向陽閣ではこの時期に採れる新芽を、相性の良い蛤鍋の実の一つとしてお出ししています。ワカメとはまた違ったあっさりとした独特の食感をお楽しみください。

写真上：蛤鍋　　写真下：人馬草（ホンダワラ）

※2月のお献立に含まれますが、プラン、コースにより含まれない場合がございます。また一品料理としてはご用意いたしておりませんのでご了承ください。

有馬温泉 兵衛向陽閣

第11回文化講座は神戸を中心に活躍中の現役弁護士、石丸鐵太郎氏をお招きして、「法律と暮らし」をテーマに、遺産と相続をメインに、今話題の裁判員制度や振り込め詐欺など、日常生活に纏う種々な出来事を、法律を交えてお話していただきました。

とくに、これからの社会では団塊の世代の方々が次第に企業を定年退職されて、ますます高齢化社会が拡大していきます。その意味では大相続時代の幕開けと言えるのかもしれません。勤勉、まじめで蓄えた貯金は、子供に残すこともなく、自分に相応しいお金の使い方は何かなどいろいろと考えさせられるお話でした。

有馬温泉 兵衛向陽閣