こんにちわ、新人の小松令和です 
元旦から3日間はいつもより1時間早く出勤して和服を着つけてもらいました。
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
午前中はお茶席があり、
お茶の先生が立礼でお茶を点てて、
お泊まりのたくさんのお客さまにふるまわれました。

2日目の和菓子は、干支の「虎」をかたどった薯蕷まんじゅうで、愛らしい姿に、お子さまも喜んでいました。
お子さま用のお抹茶は、お薄のさらにお薄をお出ししましたが、美味しくお飲みいただけたようです。
裏千家の宗雄先生は、雄々しいお名前ですが
見た目草食系の穏やかなかたでした。
年齢不詳ですが、とてもお若く見えます。
いろいろお話ししてみました
「先生の格好、陰陽師みたいですね。」
「これは、お坊さんの格好なんですよ。
お茶はほとんど禅宗で、千利休は大徳寺に行かれてたんです。
うちはもともと曹洞宗で、これは第一礼装になります。
略式の袈裟をかける方もいらっしゃいますよ。」
とのこと。
そして、お茶の先生のマイカップ
をご紹介!
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おめでたい鶴のワンポイントが入ったちょっと小ぶりなお椀ですが・・・
よく見ると割れた跡があるように見えます。
「
その先生の器はヒビが入ってるみたいですが?」
「そうなんですよ、これは一度割れたのを修復したのです。
物を大事に使っていく、という茶の心です。
割れた欠片を金で貼り合わせているのです。
それから、壊れてしまったらもう二度と手に入らないような
稀少なものもたくさんあるので。」
「なるほど。ちょうどうまい具合に割れてますから
完璧にきれいに直ってます。でも、さすがに粉々になったら
修復できないですよね?」
「それが粉々でもできるんです。
関東大震災で、上に金庫が倒れて粉々に潰れた茶碗があったのですが
粉々になった残りの1カケラから、
全体を復元したものもあるのですよ。」
「えーっ!粉々の部分を拾い集めてくっつけたのですか?」
「いいえ。欠片の1つをそのまま使って、周りを新しく作るんです。
千利休がある時、皆さんにどれでも好きなものをと
茶碗を差し上げたことがあって、最後に手元に1つだけ残ったものが
ありました。
よく柿なんかは1個だけ採らないで木に残しますが、
それを「木守り」といいますので、それにちなんで利休が
「木守り」と銘をつけた茶碗が、大正まで使われてきて
それが震災で粉々に潰れてしまったのです。
利休の茶碗なんかは、もう二度と手に入らないものですから、
たった1片からでも修復して
それをまた大事に使い続けるのですよ。」
「そうですか~!それって必要ですね
」
1片から修復なんて、どんな技術なんでしょうか!
すごいですねー。
ヨーロッパでは先祖代々のものやアンティークなど大切にする文化がありますが
日本は少し傷ついたり欠けたりしただけでもう捨てようなんて、
新品好きな民族ですから、
先祖代々の物を大事に直して受け継いで使っていくといった感謝心は、
使い捨て大国・日本にとって、忘れてはならない大切なことですね。
営業企画課 小松令和
******************************
有馬温泉 兵衛向陽閣
〒651-1401
神戸市北区有馬町1904
Tel 078(904)0501
Fax 078(904)3838
******************************
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元旦から3日間はいつもより1時間早く出勤して和服を着つけてもらいました。
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午前中はお茶席があり、
お茶の先生が立礼でお茶を点てて、
お泊まりのたくさんのお客さまにふるまわれました。
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2日目の和菓子は、干支の「虎」をかたどった薯蕷まんじゅうで、愛らしい姿に、お子さまも喜んでいました。
お子さま用のお抹茶は、お薄のさらにお薄をお出ししましたが、美味しくお飲みいただけたようです。
裏千家の宗雄先生は、雄々しいお名前ですが
見た目草食系の穏やかなかたでした。
年齢不詳ですが、とてもお若く見えます。
いろいろお話ししてみました
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「先生の格好、陰陽師みたいですね。」
「これは、お坊さんの格好なんですよ。
お茶はほとんど禅宗で、千利休は大徳寺に行かれてたんです。
うちはもともと曹洞宗で、これは第一礼装になります。
略式の袈裟をかける方もいらっしゃいますよ。」
とのこと。
そして、お茶の先生のマイカップ
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おめでたい鶴のワンポイントが入ったちょっと小ぶりなお椀ですが・・・
よく見ると割れた跡があるように見えます。
「
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「そうなんですよ、これは一度割れたのを修復したのです。
物を大事に使っていく、という茶の心です。
割れた欠片を金で貼り合わせているのです。
それから、壊れてしまったらもう二度と手に入らないような
稀少なものもたくさんあるので。」
「なるほど。ちょうどうまい具合に割れてますから
完璧にきれいに直ってます。でも、さすがに粉々になったら
修復できないですよね?」
「それが粉々でもできるんです。
関東大震災で、上に金庫が倒れて粉々に潰れた茶碗があったのですが
粉々になった残りの1カケラから、
全体を復元したものもあるのですよ。」
「えーっ!粉々の部分を拾い集めてくっつけたのですか?」
「いいえ。欠片の1つをそのまま使って、周りを新しく作るんです。
千利休がある時、皆さんにどれでも好きなものをと
茶碗を差し上げたことがあって、最後に手元に1つだけ残ったものが
ありました。
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よく柿なんかは1個だけ採らないで木に残しますが、
それを「木守り」といいますので、それにちなんで利休が
「木守り」と銘をつけた茶碗が、大正まで使われてきて
それが震災で粉々に潰れてしまったのです。
利休の茶碗なんかは、もう二度と手に入らないものですから、
たった1片からでも修復して
それをまた大事に使い続けるのですよ。」
「そうですか~!それって必要ですね
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1片から修復なんて、どんな技術なんでしょうか!
すごいですねー。
ヨーロッパでは先祖代々のものやアンティークなど大切にする文化がありますが
日本は少し傷ついたり欠けたりしただけでもう捨てようなんて、
新品好きな民族ですから、
先祖代々の物を大事に直して受け継いで使っていくといった感謝心は、
使い捨て大国・日本にとって、忘れてはならない大切なことですね。
営業企画課 小松令和
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有馬温泉 兵衛向陽閣
〒651-1401
神戸市北区有馬町1904
Tel 078(904)0501
Fax 078(904)3838
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