調理の栗崎です。
年も明け、有馬では厳しい寒さの中にも清々しさを感じる様になりました。
さて、本日は皆様もお正月に食べられた"おせち料理"について
お話しさせていただきます。
本来「おせち」とは、暦上の節句の事で、その際に食べる料理を
おせち料理と言います。現在では、節句の一番目にあたるお正月の
料理を表す言葉として使われています。
おせち料理は、味、見た目は勿論、一つ一つの料理に日本人ならではの
粋な願いが込められています。その一例を紹介します。
黒豆...くろまめの語源から、まめに働く
数の子...卵がたくさんついているところから、子孫繁栄
伊達巻き...見た目が巻物に見えるところから、知識が増える様に
伊勢海老...腰が曲がっても元気でいられます様にと長寿の願い
くわい...芽が出ているところから昇進願い
蓮根...孔が空いているところから、先見性のある一年を・・・
ごまめ...昔は鰯を肥料にしていたところから五穀豊穣
栗きんとん...きんとんは金団と書き、財のある一年を
こうして見てみると、素材の育った環境、見た目、それに言葉をもじった
粋な心意気が伝わってくる様です。
では、最後に質問です。
"叩きごぼう"もお正月によく使われる料理ですが、
どういう意味があるでしょうか?
叩きごぼうは、正月では多々喜ごぼうと書かれる事もあり、
喜びの多い一年であります様に、それにごぼうは根を張ることから
根気がつく様に。
いや~それにしても叩きを多々喜と書くとは、考えた人の人柄が
うかがえる粋な言葉ですね。
調理 栗崎
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