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右衛門督源通具(うえもんのかみみなもとのみちとも/1171年-1227年)
皆様こんにちは、ブログ担当の吉井です。
すっかり気温が低くなり、冬の気配を間近に感じています。
紅葉だより7通目をお届けいたします。
★瑞宝寺公園 (当館より徒歩約20分)
鮮やかに色づいていた木々の多くが落葉を始め、
すっかりと地面が赤く染まっています。
とはいえ木によって紅葉のタイミングが異なるため、
まだしっかりと枝に葉を残している木もあります。
地面や階段の上にたくさんの落葉が広がり、まるで絨毯を敷いたかのようです。
とても綺麗で、踏むのを躊躇ってしまいます。
忘れられたようにぽつんと佇む手水鉢がひとつ。
瑞宝寺公園は、明治初期に廃寺となった瑞宝寺の跡地を、
神戸市が1951年に公園として整備したものです。
もしかしたら寺が存在していた頃には、大勢の参拝客が訪れて
その手を洗い清める蹲踞(つくばい)がここにあったのかもしれません。
ここで、有馬温泉百人一首に収められた歌をひとつご紹介します。
「有馬山 峰の錦よ 故郷に 立ち帰りては またやしのばん」
本居 大平(もとおり おおひら/1756~1833)
有馬の紅葉の素晴らしさは、故郷の松坂に帰ってからもきっと思い出す
ことだろうという意味合いだそうです。
旅先の美しい紅葉を心に刻み、その感動を忘れないうちに歌にしたため、
日常に戻ってからも記憶の中の風景を懐かしく思い返すということですね。
現代では、観光名所の写真を心赴くままにネット上で見ることができますが、
それでもやはり実際に目にした景色というのはひときわ心に残るのではないでしょうか。
瑞宝寺公園での紅葉シーズンは終盤を迎えています。
ご来訪を予定されている方は、ぜひお早めにお越しください。
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