皆様、はじめまして!中国からの研修生「もうびび」です。
苗字が「毛」名前が「微微」と書きます。
今週、芸者に大変身してきました
人生で初めて着物を着るので、私は芸者さんのところに行く途中、ずっと興奮状態になっていて、前日は寝れないくらいでした。
「着物を着たらどんな感じかな」
「お化粧でどんな風に変身できるんだろうな」
いろいろ想像しているうち、芸者さんのいる「検番」に着きました。
【検番とは】
芸妓組合やお茶屋組合の事務所を指す。
芸舞妓の稽古場が「検番」と呼ばれることもあり。
元々は字から想像できるようにお茶屋の取り締まりをする場所。
芸者のお姉さんたちがお化粧をしてくれ、カツラもつけてくれました。
わたしは鏡を見ながらずっとドキドキしていました。
「いよいよこれを塗ります。ちょっと冷やっとしますよ」
そして肩が真っ白く塗られました。冷たくてびっくりしました、
こんな体験ははじめてです。
そして口紅を塗ってもらった時、すごい真っ赤だったので
「口が真っ赤です!口紅はピンクがいいなー!」
といったら、芸者のお姉さんは、
「芸者は大勢のお客様にお会いするから、悪いものをもらわないよう
口唇は赤に決まっているの、他の色では魔よけにならないのよ」
と答えました。中国でも赤は魔除けの色です。なるほど勉強になりました。
そして、いよいよ足袋をはいて着物を着始めました。
足袋も初めてです。
着物を着るのは予想していたほど楽ではありませんでした。
お姉さんが帯をぎゅーっと締めた時はすごく苦しくて、
「芸者さんは、たぶん仕事の前はご飯食べないですね~」
と言いました。みんな笑っていました。
苦しいけれどキレイになるために我慢しました。
30分ぐらいすぎてやっと仕上がりました。
鏡に映った自分の姿はまったく別人です。
着付けが終わって、有馬の町に写真を撮りにでかけました。
慣れない自分の顔や姿が恥ずかしく、不安な気持ちで外に出ました。
道に立っていると、タクシーがわざわざ止まって、中のお客さんや、
通りがかりの観光客たちに
「写真をとっていいですか?」
など取り囲まれて、ほんとに恥ずかしくなりました。
顔は真っ赤になりましたが、白く塗られていてわかりませんでした。
兵衛のほうに歩いていくと道を歩いている人がみんなこちらを見て
「舞妓さんや~きれいやねー!」
と写真を撮っていました。
きれいと言われて、嬉しかったけれど、変身しているので
自分が言われたのではないような気がしました。
兵衛に戻って、ちょうど咲きはじめたしだれ桜の所で写真をとりました。
舞妓さんの着物を着ているときは見た目もしぐさも別人でした。
帯で姿勢がよくなるし、歩く時は、着物のスソが少ししかあかないので
歩幅が小さくなって女らしくなりました。
そして、この舞妓姿を体験したことで、芸者さんはすごいなーと思いました。
芸者さんは上品に優雅に着物を着こなしていますが、裏では努力が必要です。
化粧も着付も難しいし、着物は苦しいし、カツラが重いし・・・
わたしは1時間くらい着ていて身動きがうまくとれなかったですが、
芸者さんはこの格好で踊ったりいろいろするからほんとにすごいです。
そして、芸者のお姉さん達はこのまえ京都の舞妓体験をしてきたそうです。
「どんな風なのか京都に勉強に行ってみたんですが・・・」
「ぱぱっと流れ作業みたいに着付けてもらって、着付けも丁寧じゃなくて
斜めになっちゃったりして、はいこっち来て写真とって、はい脱いで、
って感じであわただしいし、ぜんぜん人のふれあいとか温かみがないの。」
「肌着は使いまわしみたいで、ちょっと湿ってて気持ち悪かったです。」
「有馬は、カツラも着物もお座敷で使っている本物を使ってますし、
お化粧も着付も、現役でお座敷に出てる芸者がしてます。
みんな芸者ですから、会話も楽しんでいただけるんじゃないかと思います。」
芸者さんたちはどんなときでも真面目な人たちです。
何十年も芸者さんをしているのに、毎月、大阪や京都から先生が来て、
三味線や舞踊の稽古があるそうです。
わたしにお化粧や着付けをしてくれるときも、手抜きしないで真剣。
すごい丁寧にしてくれました。
生涯でたぶん最初で最後の体験、この芸者体験は二重の意味で
かけがえのない思い出になりました。
まず着物で大変身して、いつもと違う自分に出会えたこと。
次に芸者のお姉さん達の真剣なお仕事を見て、仕事に対しとてもやる気がわいてきたことです。
兵衛でも、三味線体験プランや、舞妓に大変身プランができるそうですので
皆さんもぜひ一度経験してほしいです。
有馬の芸者のお姉さんたちと心がふれあって温かい気持ちになれると思います。
このような機会を与えてくださいましてありがとうございました!
中国からの研修生 もうびび
******************************
有馬温泉 兵衛向陽閣
〒651-1401
神戸市北区有馬町1904
Tel 078(904)0501
Fax 078(904)3838
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苗字が「毛」名前が「微微」と書きます。
今週、芸者に大変身してきました
人生で初めて着物を着るので、私は芸者さんのところに行く途中、ずっと興奮状態になっていて、前日は寝れないくらいでした。
「着物を着たらどんな感じかな」
「お化粧でどんな風に変身できるんだろうな」
いろいろ想像しているうち、芸者さんのいる「検番」に着きました。
【検番とは】
芸妓組合やお茶屋組合の事務所を指す。
芸舞妓の稽古場が「検番」と呼ばれることもあり。
元々は字から想像できるようにお茶屋の取り締まりをする場所。
芸者のお姉さんたちがお化粧をしてくれ、カツラもつけてくれました。
わたしは鏡を見ながらずっとドキドキしていました。
「いよいよこれを塗ります。ちょっと冷やっとしますよ」
そして肩が真っ白く塗られました。冷たくてびっくりしました、
こんな体験ははじめてです。
そして口紅を塗ってもらった時、すごい真っ赤だったので
「口が真っ赤です!口紅はピンクがいいなー!」
といったら、芸者のお姉さんは、
「芸者は大勢のお客様にお会いするから、悪いものをもらわないよう
口唇は赤に決まっているの、他の色では魔よけにならないのよ」
と答えました。中国でも赤は魔除けの色です。なるほど勉強になりました。
そして、いよいよ足袋をはいて着物を着始めました。
足袋も初めてです。
着物を着るのは予想していたほど楽ではありませんでした。
お姉さんが帯をぎゅーっと締めた時はすごく苦しくて、
「芸者さんは、たぶん仕事の前はご飯食べないですね~」
と言いました。みんな笑っていました。
苦しいけれどキレイになるために我慢しました。
30分ぐらいすぎてやっと仕上がりました。
鏡に映った自分の姿はまったく別人です。
着付けが終わって、有馬の町に写真を撮りにでかけました。
慣れない自分の顔や姿が恥ずかしく、不安な気持ちで外に出ました。
道に立っていると、タクシーがわざわざ止まって、中のお客さんや、
通りがかりの観光客たちに
「写真をとっていいですか?」
など取り囲まれて、ほんとに恥ずかしくなりました。
顔は真っ赤になりましたが、白く塗られていてわかりませんでした。
兵衛のほうに歩いていくと道を歩いている人がみんなこちらを見て
「舞妓さんや~きれいやねー!」
と写真を撮っていました。
きれいと言われて、嬉しかったけれど、変身しているので
自分が言われたのではないような気がしました。
兵衛に戻って、ちょうど咲きはじめたしだれ桜の所で写真をとりました。
舞妓さんの着物を着ているときは見た目もしぐさも別人でした。
帯で姿勢がよくなるし、歩く時は、着物のスソが少ししかあかないので
歩幅が小さくなって女らしくなりました。
そして、この舞妓姿を体験したことで、芸者さんはすごいなーと思いました。
芸者さんは上品に優雅に着物を着こなしていますが、裏では努力が必要です。
化粧も着付も難しいし、着物は苦しいし、カツラが重いし・・・
わたしは1時間くらい着ていて身動きがうまくとれなかったですが、
芸者さんはこの格好で踊ったりいろいろするからほんとにすごいです。
そして、芸者のお姉さん達はこのまえ京都の舞妓体験をしてきたそうです。
「どんな風なのか京都に勉強に行ってみたんですが・・・」
「ぱぱっと流れ作業みたいに着付けてもらって、着付けも丁寧じゃなくて
斜めになっちゃったりして、はいこっち来て写真とって、はい脱いで、
って感じであわただしいし、ぜんぜん人のふれあいとか温かみがないの。」
「肌着は使いまわしみたいで、ちょっと湿ってて気持ち悪かったです。」
「有馬は、カツラも着物もお座敷で使っている本物を使ってますし、
お化粧も着付も、現役でお座敷に出てる芸者がしてます。
みんな芸者ですから、会話も楽しんでいただけるんじゃないかと思います。」
芸者さんたちはどんなときでも真面目な人たちです。
何十年も芸者さんをしているのに、毎月、大阪や京都から先生が来て、
三味線や舞踊の稽古があるそうです。
わたしにお化粧や着付けをしてくれるときも、手抜きしないで真剣。
すごい丁寧にしてくれました。
生涯でたぶん最初で最後の体験、この芸者体験は二重の意味で
かけがえのない思い出になりました。
まず着物で大変身して、いつもと違う自分に出会えたこと。
次に芸者のお姉さん達の真剣なお仕事を見て、仕事に対しとてもやる気がわいてきたことです。
兵衛でも、三味線体験プランや、舞妓に大変身プランができるそうですので
皆さんもぜひ一度経験してほしいです。
有馬の芸者のお姉さんたちと心がふれあって温かい気持ちになれると思います。
このような機会を与えてくださいましてありがとうございました!
中国からの研修生 もうびび
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有馬温泉 兵衛向陽閣
〒651-1401
神戸市北区有馬町1904
Tel 078(904)0501
Fax 078(904)3838
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